もしかして私言葉が足りないんだろうか。
深夜にチャットをすることがある。チャット部屋のようなところがあって、別にいかがわしくない。かわいく着飾ったアバターでやり取りをする。本当にたわいない話。共感し、共感され、言葉を優しく投げかけていく。深夜の一期一会。淡々と相手を知っていくようなまどろむ時間。
けれど相手から期待するような反応が来ないことが多い。
というのも、相手に楽しく喜んで話をしてほしいのだけど、どうにも私の言葉は他意があるようになってしまうのか、「いえ、そうではなく」とか「どっちかっていうと」とか「まあ、そんな感じ」という濁した返事が来る。私がほしいのは「そうなの!」みたいな言葉。相手が「話を聞いてくれてるのね!」みたいに喜んでくれる言葉だ。だから頑張って相手の言葉を真剣に聞くし、言葉の意味も考える。オウム返しではないが、相手の話を聞いてますアピールはできる限りするように心がけていた。けれどどうにもうまくいかない。
先日、知らない人と3人で話すことがあった。
1人がホスト役。会話を進行させる役のようなもの。お迎えする姿勢や行動はとても良いものの、会話を投げるということが苦手な様子。ホストとして存在することが難しいのは仕方のないこと。であれば、と頑張って会話のネタがないか探して口を開いていた。
けれどもう1人があまり反応が良くない。これは困った、と思った。せっかく同席してるのでもう少し楽しくお話をさせたい。ホスト役は場の提供だけで精一杯だったので口を開いた手前、つまらない時間ほど過ごさせてしまうのは嫌だった。チャットが苦手なのかもしれない、と悶々ともした。
ところが事態が変わったのは、4人目が入ってきたときだった。
さほど会話を投げるわけでもないのに3人目の子が、急にテンポよく話し始めたのだ。
知り合いではなかったようだが、ともかくびっくりした。私と4人目の違いといえば、アバターの性別、種族。男と話したかったのだろうか。私の努力が意味のないものだったと落胆してしまった。3人目は言葉少ないが、相手へかける言葉遣いは温かみのある方だった分、ただ単に私とは積極的に会話しようとしてくれなかったという事実はショックだった。
このことからきっと私には、性別を超えて相手に親身になる姿勢や言葉が足りないのかもしれないと思うようになった。今まで考えたことがなかったが、3人目の一言一言に対しては、周りの人達が「そうなの!」とか「ありがとう!」とかいう言葉を返していた。それ私がほしいやつ。
たった一言、たった数行、相手の言葉に自分の気持ちや考えを乗せて会話をする。
とてつもなく難しいが、現実の「見ればわかるでしょ???」みたいなやり取りは、頭が悪い人達の慣習だと思っていて大嫌いであるので、文字+αの世界はまだ頑張りようがある。
言葉を集めてみようと思っている。
温かみのある言葉を言えたり、相手が言っていることが何なのか理解できるようになりたい。