毎日ちいさな死を経験している。
首を絞めるような、ナイフが突き刺さるような、身体中のあちこちを殴打されるような。あるいは、ガスの中に包まれるような。
身体に合わない古い片袖机のうえ、口を引き結んではため息をやり過ごしている。
特に何をされているわけでもない。何を言われているわけでも。
ただ、必要とされていないだけ。
なんのために、毎日この場にいるんだろうって思ってはすぐに打ち消す。そんなのわかり切ってる、バカバカしい。
それでも、やはり。
毎日毎日、小さく死んでいる。他の誰でもなく私の手によって。
誰でもいい。誰でもいいから、この手を止めて。