思いつくままに
気の向くままに
やればいいさ
全て時が解決してくれる
海のそばにある手紙が書ける古民家カフェで見つけた言葉。
体験型アートイベント実施中で、家の中に飾られた好きな言葉を選んで
手紙にしたため、それを見知らぬ人と交換する。
手紙なんて年賀状を除けば何十年ぶりだろう?
昔は海外の友達や転校した同級生と文通してたのに、今はすっかり
ペーパーレス。
お手紙が書けるカフェ、といえど、まだ一度も書いたことがない。
おばあちゃんの家に来たような気分になれるこのお店が好きで
いつも海を見ながらぼんやり。
今日は、イベントのため半強制的に手紙をしたためた。
ぶっちゃけね、40年も生きてると、大概の名言は聞いたことがある。
感謝 笑顔 やりたい事 夢 失敗は成功の元 続けること がんばる
あきらめない 幸せ etc
そんなワードがあるとまず拒否反応。
ありふれた手あかのつきまくった言葉をどう並べ替えても
どっかで聞いたことがあるようなものばかりで。
5,6年前までは頑張る教の信者で熱心な夢の追及者だった私。
諦める事の必要性や、夢が全てでないこと、頑張ってもどうにもならない事実、
闇雲に続けることの愚かさ。
それらを不意に理解してからは、好きな言葉が「夢」から「自由」に変わった。
がんばるなんて言葉が嫌いになった。
口ぐせだったのに。
そんなわけで、イベントの言葉選びは難航した。
ズラズラと長文になるほど、圧しの強さを感じてウンザリ。
私なら一言「自由」と便せんに大きく書いて、見知らぬ誰かに届けたい。
見た相手がどうとでも解釈できるようにさ。
苦戦の末選んだのが冒頭の言葉。
自由でいい加減な力の抜け具合、でも時に丸投げするところは
真理だと思った。
どんなに努力しようと結果はやっぱり同じなんだよ。
神か仏か知らないけど、大きな時空の流れがあって、すべてにタイミングがあり
その流れの中で我々人間は逆走したり立ち止まろうとしたり上手く泳いでるつもりで
ただ波に押されてるだけだったり。
諦めてるわけでなく、そういう物だと今は思う。
どんなに未来を見据えて準備しても、誰にも先のことは分からない。
だから、自分のやりたいようにできる範囲の努力をしてあとは
天命を待つだけ。
失敗しても、何とかなるもんだし。
私が今回選んだ言葉は手紙になって見知らぬ誰かの元へ
誰かの選んだ言葉が私にもそのうち届けられるという。
コンセプトはとても面白いよね。
手紙をもらうなんてほんと久々だし。
正直、冒頭の言葉以外に響く言葉は無かったんだけど
誰かの文字に託された言葉なら違って見えるのかな?
忘れた頃に届くと聞いた。
突然の手紙に驚く経験を楽しめばいいのかもしれない。
手紙を書いた後、貸し切り状態だったカフェで海を見ながらコーヒーを飲み
気が付いたら居眠り。
時々通る車の音以外は、波音と鳥の声しか聞こえない空間、雨で暑すぎず
寒すぎず、扇風機の弱風だけで快適な室温、座り心地の良いソファ。
もう、寝るよね。
お客さんいないし。
畳の上で大の字になって寝たい、何なら、この家に泊まりたいくらいなんだけど
ソファで我慢。
すごく寛げた。
良いお店だわ。