本当は美術館に行った時、いっぱい私は傷ついていた。
好きだと言った絵を鼻で笑われ、好きな絵本のことも鼻で笑われ、それがすごく、すごく不愉快だった。
この人は私を傷つける人だとその時思った。
それを伝えてもよかった。
でも、多分鼻で笑ったことに悪気はあまりなくて、来たことない場所に連れられて慣れてなくて無理して疲れたからだと思っていた。だから伝えてもあまり意味はないだろう、この人を戸惑わせるだけだろうと思いなにも言わないでいた。
でも、私も正直にこの時伝えておけばよかった。
私もあなたに彼氏であることを求めた。彼氏としてのあなた、彼氏という存在を見ようとしていた。いつの間にやらあなたの成長を喜ぶ私も、あなた自身を楽しんでいる私もいなくなっていた。
完全に私の落ち度だった。
歯車がずっと噛み合わず、それでも時折話せば他の人じゃ絶対味わえないような楽しいひとときが存在する。
だから一緒にね、いたい気持ちはまだあるんだよ。
でも美術館の日以来、私は身構えるようになってしまってあなた自身をうまく見れない。
彼氏としてのあなたではなく、あなた自身をまた見られるようになるためにも、私たちには今空白が必要だ。正直、この2ヶ月間の互いに付けあった痛みでうんざりして、もうそのままさよならすることもあり得ると思う。
それでもまたあのひとときを味わうために、私は賭けに出ようと思う。またあなたを本当の意味でうまく愛せるようになるために。どうしようもなくこだわりが強く、しかしそれをうまく主張もできないしょうもなさを私がまたはははと笑えるように。
願うことは無意味だと知っているけれど、どうかまた、新しい関係の私たちであっても、前みたいなひとときを過ごせる私たちになれますように。そのために私はできることを精一杯やろうと思います。