私は、服そのものにはあまり重きを置いていない。
服はあくまで、自分を引き立てる布。
言ってしまえば、私は私というブランドで、服はそのラッピングだと思っている。
私は一般的な意味での美人ではないと思う。でも、自分の顔は好きだ。
だから、配られた顔で勝負。
別人になろうとするより、自分の顔や体型が一番きれいに見える髪型や色、シルエットを探したほうが合理的だと思っている。
中身が大事なのはもちろんだけど、外見がある程度整っていないと、その中身を見てもらうところまで辿り着けないこともある。
だから入口くらいは整えておく。
ただし、そこに際限なくお金や手間をかけたいわけではない。
私の場合は、費用と効果と手間のバランスがいいところを探す。
そんなわけで、私の服は「なんちゃってモード」くらいでちょうどいい。
高級ブランドを否定するつもりは全然ない。
長い歴史や文化、職人の技術があるものには、ちゃんと敬意を持っている。
ただ、私にはそこまで丁寧に扱える生活でもないし、そもそも着ていく場所もない。
だったら私は、その分のお金を経験や好きなことに使いたい。猫にも使いたい。
私が目指しているのは、派手に「おしゃれな人」と思われることより、
「地味だけど、なんか雰囲気あるよね」
と言われること。
それは私にとって、かなりの褒め言葉だ。
質実剛健。実用美。
美しくするために実用性を捨てず、実用的だからといって美しさも諦めない。
そのくらいが、私にはちょうどいい。