傷の数だけで、痛みは測れない
一本の矢が刺さった少女と、何本もの矢が刺さった少女。互いを慰め合う有名なイラストがある。
「その人の辛さは、その人にしか分からない」というメッセージには納得した。
しかし、どこか引っかかっていた。
一本の矢が心臓を貫いているかもしれない。
何本もの矢が刺さっていても、服の下には防弾チョッキを着ているかもしれない。
数は多くても、実は軽傷かもしれない。
傷の数だけでは、その痛みの深さは分からない。
そもそも、何が刺さっているのか、どこに刺さっているのか、どんな防具を身につけているのか。
それらは外から見ただけでは分からない。
他人の痛みを、自分の尺度で測ることはできない。
この絵を見た人はたくさん矢が刺さってる人と比べて1本であんなに号泣してなんて思う人もいるかも。
作者にその意図はなかったかもしれないが、そう 読めなくもない。
なんか この絵はちょっとモヤモヤした。
キャッチーで強いメッセージ性があるけど、それ故の誤解のありそう。
傍観者の影たちは誰一人 矢が刺さってないけど、影だから見えてないだけで後ろ側に矢がいっぱい 刺さってるのかもしれないよ?
キャパが狭い 狭く見える人を批判する 絵にもなりかねない。
言いたいことはもちろんわかる。
わかるが 私はあんまりいいなと思わなかった。