今日は9月11日。
私はちょうどその日、ロンドンにいて、何も知らずに地下鉄乗って学校に行ってたのだけど、駅でアナウンスがあった瞬間、その場にいる人の顔色がサッと変わったのが分かった。
英語のアナウンスを聞き取れるほどの語学力はなかったので、私だけポカンとして周りを見渡すばかりだった。
たった2週間の短期留学の機会に、私はアメリカに行きたいと主張したのに、アメリカは危ないから!と母に止められて、まだ安全(そう)なイギリスに行くことになったのだ。
今思えば、あの程度の語学力で、たった一人、あこがれだったニューヨークにあの日いたら、私、いろんな意味で危なかったろうな、と思う。
帰国後、当時ニューヨークに滞在していた同級生が、その時の話を授業で発表してくれた。
知り合いがあのビルに勤めていて、ちょうど前日にビルを案内してもらっていたという話を聞いてゾッとしたし、せっかくの滞在もあの時の混乱でほとんど何もできず恐怖でいっぱいだったと知って、のんきにロンドン滞在を楽しんだ私は申し訳なく思った。
幸い、お知り合いの方たちはみんな無事に逃げられたという。
早く日本に帰りたかったけど、なかなか帰国できなかったとも聞いた。
どれだけの混乱があったのか。
一方の私、同じクラスの韓国人留学生が英語でアメリカの事件について説明してくれたけど、半分くらいしか理解できず、予定通り帰国して、関空から地元の駅までの終電を逃して野宿するかどうかで滅茶苦茶焦っていた。
幸い、関西在住の母の友人が泊めてくださって事なきを得て、そこで初めて日本の新聞を読みすべてを理解した。
どおりで帰国したと連絡した友人から「良く帰ってこれたね!」と変なテンションでメールがあったと思った。
母の友人にも空港はどんなだったかとか色々聞かれたけど、確かに帰りのほうがセキュリティが厳しかったかな、と思ったくらい。
無知って怖いよね。
9月11日が来るたびに、思い出すのはあの時の地下鉄の空気。
みんなが一斉に立ち止まったのは本当に驚いた。
世界が急に時を止めたような。
どんなアナウンスだったのか、今となっては分かりようもないけど。
そんなことを思いながら、今日、20代のクライアントさんと話をしたところ、
「当時は2歳だったので」と言われてそちらにも絶句。
そんなに時がたったのか。
今の20代は教科書でそうした事件があったことを学ぶそう。
私の思い出の中の事件が歴史になってる衝撃。
自分、年とったなー・・・。