相談を受ける。愚痴を聞く。毎回思う。
たぶんこのひとコレを求めて話してるなー。
話の内容には共感も同調もできない。
解決策を求めてるわけじゃないのが分かっているから。
もし解決策を、と言うなら親身になりたいけど、建設的でない話、何のためにあるのかなあ。
ごめんね、分かってあげられなくて。
だから「この人にはこう答えるとよい」の知識で勝負することを許して欲しい。
『分かってくれてありがとう』、?
いや、分かってないけどね。あなたの過去の不満の内容から、あなたはこう言われたい人だなって思って答えてるだけなんだよね。数多く聞かされてきた愚痴のデータベースが、それっぽい返事をわたしに選ばせているだけ。
分からないよ。分かりたくないです。
つまんないもんその考え。口にはしないけど。
けど、「こうだろう」が「そうだった」とき。
考えて出した返答がビタッとハマるときが気持ちいいのも確かで。まるで一問一答式のクイズ番組か懺悔室。
あなたの過去の愚痴を参考に、脳内データベースからピッタリの言葉を選択!
共感風?同調風?解決策?お好みの返答いたします!
その一種の楽しみともいえる何かのために、私はまた愚痴を聞くのかもしれない。
たぶん相手も分かってる。
心無いわたしに愚痴を言って、AIよろしく寄り添ってほしいだけなんだろう。噂も告げ口もしないし。そんなことしてもだるいし。
もはや知恵比べ大会と化している。
回転寿司みたいにくるくる人がやってきては、相談、共感、愚痴、報告。わたしはそれぞれにそれらしい回答をして、脳内データベースを更新、カスタマイズされた返答をする。
今日もまた人が流れてくる。ごめんね、心がこもってなくて。