やだな、っておもうきもちもある。
どんどん 彼が離れていく。どんどん 彼から離れていく。
忘れたくない。忘れられるはずない。だけど、ほんとうに自分のなかから遠くなってしまった。置いていかれたと感じていたけれど、置いていったのは彼だけじゃなかった。
たぶん、わたしはそれがいやだったんだ。
置いていかれるのも 置いていくのもしたくなかった。薄情な自分を再認識したくなかった。もっともっと、自分がおもうよりずっと7人の彼らを大切におもっていたかった。
すばるくんがいたから今がある、とか そんなこと どうでもよくって、わたしはただ あの7人を上塗りしたくなかったんだ。実際に彼のいないステージを見たいまでも。
のみこむしかない、って わかっているよ。彼らが前を向いているのもわかっているし、あたらしく歩みだしたことも認めている。だって実際、しんごさんの言うとおり『現実は楽しい』。彼らを前にすると楽しめてしまうんだよ、おもいっきり。
だけど、だけど、だけど。
きっと、もっと悲しくなっていたかったんだ、わたしは。きっと、もっと嘆いて泣いていたいんだ。
この痛みを忘れてなるものか、と また自らあの日の絶望をおもいだす。手足の冷える感覚をほじくりだす。そんな陳腐な自傷をくり返す。馬鹿らしい感傷に浸る。
でもどうしたって、手離したくはない。自分のなかにだけでも、かつての彼らを引き止めておきたいんだよ。
どうかおねがい、色褪せないで。