彼と別れた。
2020から。長かった。
そのうち3年ほどはほぼ毎日一緒にいた。
途中で彼の人間性が怖くなって、私は精神DV患者のようになった。
相手を支えることで自分の存在意義を感じる症状。
日中夜とわず、他の友達といる時ですらかかってくる通話など束縛をされても彼からの優しさが焼き付いて何があっても離れられなかった。
けれど転職先の仕事量が尋常ではなくなった頃から連絡が億劫に感じることが増えて、ひたすらに話しかけないでくれと彼を避けるようになった。
それに気づいた彼と摩擦が出るようになった。
やめてほしいと伝えた、愛情を確かめようとする試し行動が繰り返された。
そうしてさらに疲弊した。
それで別れたなら話は早いのだが、共依存だった私たちは、それから別れては戻るを繰り返した。
何度もぶつかった。
精神がまいっているから自分に合わせてくれと懇願し、彼もそれを承諾したが、今度は彼がそれにまいっていった。
試し行動で愛されていると安心していた日々が崩れ、毎日の会話も禁じられた彼は、いつ私に話しかけたら前のように俺に合わせて遊んでくれるのかわからないとごちた。
歩み寄っても私がメンタルを保てるのは月2回。遊ぶなら前もっての約束をした日に遊ぶことなど、友達以上恋人未満の距離を提案したが、彼の希望はせめて週1。お互いに特別である証拠をもつこと。(居場所を特定できて行けてしまうGPS機能がついている指輪のようなもの)。
また前もっての約束をするのは、自分都合で仕事がはいってしまうので遊べなくなるから嫌とのことだった。
つまり、私のペースは無視して付き合ってほしいという願いは変えられない。
彼は常に私がそばにいた数年間に固執していた。
そうして二の次にされている現実が受け入れられない彼から出た最後の提案は、双方から連絡が取れない状況にしたい、ということだった。
結局、最後の最後まで、私は彼に合わせる形となった。
元々、不必要なものはばっさり捨てる人だ。愛されていると実感させてくれないモノはいらないということだろう。
彼からの連絡が来ることは二度とない。正直、それで良かったと思う。もし残す形にしていたら、また毎日、彼からの連絡におびえる日々になっただろう。彼もまた自分が第一にしてもらえない現実と向き合う日々が終わる。
彼のXをこっそり見てみたら、大事にしてたけどだめだったと感傷的になってるようだった。けれど、彼の本来の性格的にきっとすぐに気を取り直して、自由を謳歌するだろう。きっと次に出会う女子に話したりするのだろう。話すことがとてもうまい人だから、またメンヘラめいた子が釣れるのかもしれない。
彼からもらったものが部屋にあふれている。右を見ても左を見ても。
それらはもう生活の一部になっていて、きっと壊れるまでそばにあり続ける。
それでどうか許されたい。愛していた。彼が私のいう事を聞くとき、私もまたそれに満足感を得ていた。典型的な共依存の恋愛だった。離れるべくして離れたのだと思う。
どうか、彼が幸せでありますように。遠く離れたところからずっと願っている。