声優の藤原啓治さんが亡くなった。クレヨンしんちゃんのひろしだった。
昨日、オトナ帝国の逆襲を見た。というものの、まだ全部は見ていない。
昔、子供の頃に見た記憶があった。あの時からあの映画は異色だった。
私の母はひろしと同じように70年代の中で生きてきた人間だ。
私の父は私が幼い頃に家を出ていった。
両親の間に何があったのかは今もわからないがそういうことになった。
私の父もまた、ひろしと同じように70年代の中で生きてきた。
ひろしは昔の懐かしさと今の間で思い悩む。
その回想の姿が、父と母に映った。
涙が出た。私の父もまたひろしと同じように昔と今で悩んだのかもしれない。
昔と今の選択を行ったのかもしれない。その結果が離婚だったわけだが。
ひろしは今に戻ることを選んだが私の父は昔を選んだ。
全国のお父さんはどの人生を選ぶのか。
人生は思うようにはいかない。
私は当然70年代にはいないのでその当時の懐かしさはわからないのだが
両親がこの時代の人間なので感情が遺伝子により伝染しているのか、
意味不明な説明で申し訳ないのだがわからないがなんとなく
その空気感は覚えることができた。この映画でもそれはあった。
わくわくしていた時代だったと思う、人も社会も。
でも昔のことって美化しちゃうの、なんでかな。
私は90年代が好きだけどあの時代は閉塞感。
息苦しい閉鎖空間のようなものがあった気がします。
社会も重かったが今となってはなぜか懐かしい。
あの頃に戻りたいとさえ思います。
懐古主義とか、今じゃ老害と呼ばれるのも必須。
だけど、私はそんな昔が好きだ。
ひろしは全国のお父さんに重なると思う。
もう一人のヒロシはちびまる子ちゃんの父ヒロシだけど
日本には本当にいいお父さんが二人もいるんだなと思った。
父の存在をあまりわからない自分としては羨ましい。
何度かこの二人に父親像を重ねたことがあった。
私が懐古主義になる時はパソコン黎明期だな。
あとはテレビが面白かった時代とカセットテープの時代。
ビデオデッキの時代。懐かしすぎて胸が掻き毟られる思いだ。
胸がざわつく、胸がどうしようもなくざわざわする感じだ。
父があの時どんな思いで選択したのか、
どんな思いで離れることを決意したのかはわからない。
いい父だったのか、悪い父だったのか、今はわからない。
昨日は藤原さんを偲びながらひろしを見て、自分のお父さんのことも思い出した。
お父さん、元気かな。悪いやつだったのかもしれないけど、それでもお父さん。
人にはみんな、故郷があって、ふるさとがあって。
みんな、いろいろな生き方をして、色々な思いで今日までここまでやってきた。
みんな、生きてきた。みんな、自分の人生を、自分の道で生きてきた。
そんな、ことを思いました。
吉田拓郎の「今日までそして明日から」が挿入歌であった。
泣いた。吉田拓郎は、いいですなあ。私のお母さんも大好きです。
70年代といえば、かぐや姫の南こうせつとかも母は好きだ。
昭和が好きです。私はやはり昭和が好きでした。
平成も好きでした。平成は私の青春でした。
若かったあの頃、歌詞が響く。昔って、いいですね。私は昔が好きです。
戻りたいです。出来ることなら、昔に戻りたい。過去が美しく見えます。
たまにはそんなことを思うのも悪くないと思うのです。
でも今の私も好きです。