大人になって大きくなったはずなのに、見える世界は小さくなった。
知っていることが増えていく度、好奇心は失われた。
自分の力を知れば知るほど、可能性は見えなくなっていった。
裕福にはなったけれど、余裕はなくなった。
便利にはなったのに、睡眠時間は減った。
人と語らう時間は無くなり、画面ばかりを見つめている。
遠い世界の情報はすぐに手にはいるけれど、自分の身近な地域のことはよく知らない。
だから、僕らの世界は小さくなったのだろうか。
違うよ。それは違う。
大人になって変わったのは、目線だよ。
見てごらん、町行く人びとを。みんな背中を丸めて、足下を見て歩いてる。
子どもの頃は、足下なんて見ていなかった。みんな、前を向いて歩いていたんだ。
だから、気がつかなかったんだろう。そんなものは幾らでも、僕たちの足下に転がっていたのに。
まあ、何が言いたいかというと。
踏まなくなったよね。犬のう○こ。