真剣に恋愛したら、今まで全く読む気もしなかった恋愛小説で泣くことになった。
なんとなく親友に面白かったと言われていた作家の、短編集だった。最初は作家の名前だけで購入を決めた。目的の書籍がそのお店にはなく、ちょっとしょんぼりとした気持ちを慰めるつもりで文庫本を手に取った。
帰ってからあらすじを読んで、恋愛小説だったとわかった。
勉強などやることを終えて、お酒も少し飲んでふんわりした気分で早速読んでみた。
昔の私は、もっと白黒はっきりした人だった。正しいことと間違ってることは常にはっきりしてたし、誰のことだっていとも簡単にジャッジした。
恋愛の話になれば毛嫌いしてたし、甘えるなと叩いた。今思い返せば、全部孤独で寂しいのにそれを素直に出せなくて、嫉妬してそれが怒りに変わっていた。
そんな私がどういうことか、本を読んで人の感情を想像して私の気持ちも締め付けられたり踊ったり、あちらこちらへ行きつ戻りつした。
思えば子どもにも優しくなった。
複雑な気持ちを沢山持つ、私達という存在に共感ができるようになった。私自身もたくさんの複雑な気持ちを抱えながら、なんとか生きるためにある気持ちを抑え込んで頑張ってたんだろうなと思う。とっても不器用だとは思うけど、そうする以外できなかった。
そんな不器用さで、誰かと誰かが一緒にいられないことがある。
正解がわかってても、それを選べない時もある。
別の本で、恋愛をするということは自分の弱さと向き合うこと、相手の弱さを見ること、そしてその弱さを明け渡し合おうとすることだと書かれていた。
自分の弱さと向き合うことは、とてつもなく怖くて痛くて辛いことだ。終わりは見えないし、永遠に続くとしか思えない日もある。でもその暗闇をずっと歩いていると、どこかでふいに光を見つける。すると、なんだか急に自分の弱さをもう許すというか、気にならなくなっていく。
私は自分の乱暴な弱さを、恋愛によって抱えられるようにさせてもらったのかもしれない。
会いたいなあ。
ボロボロに泣いて少し疲れた。もう寝よう。