クィア・アイという各分野のプロフェッショナルな
ゲイ五人組が人々を変身させるリアリティショーの
in Japan版を見た。
日本の女性向けに今回はファッションもメイクも控えめ。
でも素敵に変身してたけど、いつものように心浮たたなかったのは
変身後の彼女に用意されたオシャレ服満載のクロゼットを見たお友達との
会話があったから。
「こんなお洒落な服どこで着るの?」
「毎日着るのが大事って言ってたから…」
どこで着るの?と聞いたご友人こそが、クィア・アイに彼女を紹介した本人。
そんな身近な人にそんな発言されて、自分の言葉で反論できてない地点で
彼女の中に落とし込めてないのが分かる。
今は五人組の勢いや励ましがあって堂々とできても、きっと・・・。
なんか、すごく悲しかった。
アメリカ人を相手にしている変身ぶりは、より華やかで
豪快なのに、彼らはこれでもう大丈夫!と見ていられたのに。
視聴者としてみる分にはファッションや生き方とか学ぶことは多い。
だけど、変身体験をする本人にはどうなのだろう…?
確かに大きな影響を与えることはできると思う。だけど、素敵な
インテリアも洋服もいつかはくたびれてしまうし、コーディネイトを
考えるのは自分。
もっと言うと髪の毛は伸びるしメイクは落とさなければならない。
ワックスを手に付けて髪にもみ込むだけでセットできるから、
なんて美容院でも何十回と言われてきたけど、美容師のようにうまくセットできた
試しがないよ?!
素人には無理なんだよ。
全部プロにしてもらって、何をやっても称賛された1週間が過ぎて
自分でどうやってそれを維持するんだろう?
そう思うとぞっとした。
コロナ前は台湾で大人気の変身写真も撮ってもらったくらい、変身することは好き。
プロ3人にヘアメイクネイルもすべてやってもらって、一生他所で着ることがないであろう
ドレスを着た写真は、家族ですら分からなかった。
すごくいい記念になってる。
だからといって、メイクを落として自前の服に着替えたところで、自分は自分なりに
こぎれいにしているという自負はある。
まぁ、キレイと言われたことは限りなくゼロに近いけども、自信は捨てない。
だって、自分で選び取ってきたからだ。
自分でヘアサロンは探して、美容師さんと相談しながら髪形を選び、
服はパーソナルカラーや骨格、顔タイプなどを使って、自分に似合うものを
見極める力をつけた。
不器用でヘアメイクは自分では無理と分かっているので、セットしなくても
キレイに見えるカットをオーダーし最低限のメイクだけを習って練習した。
姿勢やマナーも本を読んで自力で矯正したし。
20代でお洒落するようになってから何年も試行錯誤を繰り返して
やっと自分に似合うものを選べるようになったし、その点だけは
褒められるようになった。
だからたまにプロに変身させてもらっても、次の日ギャップに愕然と
することはない。
1~10までお膳立てされて、その後もしばらくはやっていけるように
物資を揃えてもらったとしても、いつかその資源はなくなる。
その時に、彼女はどう思うのだろう?
日本の変身番組みたいに数時間だけのワンコーデ変身よりはずっと
衣食住+メンタルも合わせた総括的なアプローチで変身させる分いいけども
やっぱり究極は自分で選び取れる力を身につけさせないと難しい気がするのだ。