明日は彼がいないことを思い知るために行く。もしかしたら、これは自傷行為の一種なのかもとおもった。わざわざ傷口に塩を塗るようなもの。
4月のあの日から、できる限り彼らのことは遠ざけていた。信じたくなかったわけではなく、受け入れるのに時間がほしかったのだとおもう。音楽も再生しなかったし、テレビ番組も録画する一方で観なかった。ウェブさえも見なかった。最後のセッションだって、さっきようやく観終えたばっかりだ。でもまだ実感がないし、どうすることもできないし、不在を飲み込むこともできてない。まだまだかなしくなってしまう。
ひとりいないことを確認するために行くんだとおもう。空いた穴を、抜けた声を、探してしまうんだとおもう。新しい彼らのための公演だってわかってるけれど、どうしたってわたしは探してしまうんだろうな。そして絶対泣いてしまう。さみしくて、どうしようもない事実を飲み込むしかなくて。
すばるくんが辞めると言ったあの日から、わたしは置いていかれたという気持ちが染み付いて離れない。さっきも、まっすぐに前を見つめ、涙を決して流さない姿に、もう彼は遠くを見ているんだなとおもった。ここではないどこか。すべてを手放して、でもそこに誇りはあって。ああ、なんて強いんだろう。
置いていかれるのはかなしくてさみしい。だけど、彼のその強さにどうしようもなく惹かれてしまう。わたしにとってすばるくんって、そんな魅力があるひとなんだよ。
ファンじゃない人から見ればたかがアイドルだって言われそう。でもわたしにとっては青春のほとんどを捧げたもの。わたしの人生を変えたもの。ぐちゃぐちゃになるのも仕方ない。
とっ散らかったままの感情を、明日すこしはマシにすることができるかな。
まだ全然実感がないけど、とりあえず、目が腫れないようにいまはもう眠る。